ニューヨークの地下鉄

ニューヨークの地下鉄には終電がない。――24時間動いているのは有名である。東京でもせめてJRの山手線くらいは24時間動いてくれたら、多くの人たちがどれほど助かるか、と思うことがよくある。

「危ない」「恐い」(強盗などの犯罪に遭う)というのは、ニューヨーク地下鉄の最大のイメージかもしれない。僕自身、教師から編集職に仕事を変えてから深夜に帰宅することが多くなり、地下鉄では危ない目に遭ったことはなかったが、深夜なので、地下鉄が24時間動いてはいても、やはりタクシーで帰宅するようになった。――その後、検事出身のジュリアーニ前市長が務めてから、「治安が良くなった」「きれいになった」とは言われているが。

そして「汚い」! 多くの駅の内装やホームが古くて汚い。「ニューヨークの地下鉄はsewer(下水道)みたいなものさ」とニューヨーカーから聞いて、うなずいたものだった(もちろん下水に入ったことはないが、納得してしまった)。グランドセントラルみたいな都心の大きな駅のホームから、線路を見ると水が溜まっていて、よくドブネズミが走るのが見えた!

そんな時、「東京の地下鉄はきれいだった!」と夢のように――「新築ビルのようだった」と、目の前の現実を否定するイメージが脳裏をよぎるのだった。しかし、一時帰国した時に見た、そして今は毎日見ている東京の地下鉄は、ドブネズミこそ走っていないが、ニューヨークで幻想したほど美しくはない。

この記事へのコメント

あんらぎ
2006年07月06日 08:42
02~03年にかけても子猫ほどのドブネズミはよく見かけました。車両は日本製になり、すでに落書きができない素材かなにかに変わっていました。英語の話せない中国人の物売り、チームのユニフォーム購入資金にとチョコレートを売りにくる子供たち、さらにパフォーマンスをする黒人たちが乗り込んでくるなど、確かに退屈はしなかったですね。

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