テーマ:人間

歴史の「表層」と「深層」

自分なりに今後の余生で追究するテーマを絞ろうとすると、「歴史」ということになりそうだが、これがすこぶる多様で広大だ。元々、比較的近い分野だった近代日本の歴史や思想史だけでも相当な分厚さの先人の蓄積がある。 一昨日買った文庫本の1冊がフェルナン・ブローデル『歴史入門』(中公文庫)。ブローデルは、マルクス主義や唯物史観がかつての力を失…
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『ひとりの記憶』

朝日の書評を読んで興味を抱き、昨夜買ったのが橋口譲二『ひとりの記憶 海の向こうの戦争と、生き抜いた人たち』(文藝春秋、2016年1月)。 著者が写真家であることから、この本も半ば写真集的な構成を期待していたが、違った。戦争を機に海外に住むようになり、そのまま日本に帰らず、周りに他の日本人がいないような僻地で生きてきた日本人の老人…
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ネコから人類に近づいた!

たまたま見たTV番組で知った最近の科学上の発見。それは「イエネコ」の起源ないしネコが人間のペットになった経緯。 DNA分析から、世界中で飼われているイエネコは、アフリカのリビアヤマネコに由来するという。そのリビアヤマネコはアフリカの肉食獣の世界では体が小さく、ライオンなどの大型肉食獣に狙われる危険性が高いので、他の動物が近寄らな…
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イチローと「コンビニ時代」

鶴見俊輔の関川夏央との対談本に出てきて気になった箇所。 <鶴見 イチローはコンビニが好きでしょう。 関川 宮古島へキャンプに行ったとき、「コンビニがあったらなあ」といったそうですね。 鶴見 イチローが取材に答えて「コンビニがあれば、それで自分は生きていけるんだ」といった。(中略)>(元の対談は、NHK教育1997年3月1…
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「文明」は子供と若者が創った?!

読みかけた薄い文庫本の冒頭近くに、ハッとする箇所があった。 <比較的近年にいたるまで人間の寿命は短かった。(中略)世界最古の墓のひとつを掘り返してみると、平均死亡年齢が二十五歳であることを骨が示しており(中略)。そういうわけで、新石器時代の重要な発明発見――動物の馴致、車や帆やすきの発明、灌漑や発酵作用や冶金術の発見――は、ほと…
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妊娠、大好き!

というのは、NHK「鶴瓶の家族に乾杯!」に出ていた女優の斎藤由貴が、おなかの大きい女性を見て発した言葉。 斎藤由貴は49歳で、子供が3人いるらしい。 妊娠している自分の状態が好きだったし、今でもそうなのだという。 子供を生んだ女性にしか分からない世界。 ドキッとした。
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難民、移民、奴隷

現代日本人には「難民」も「移民」も「奴隷」もぴんと来ないが、歴史上、そして現在も世界を見ると無視することができない。 ミャンマーのロヒンギャやバングラデシュを出国した難民たちがタイ、マレーシア、インドネシアに漂着したり、ジャングルの一時滞在キャンプや集団墓地が見つかったりしてから数週間が経ち、今も海上を漂流している。 ミ…
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テロリスト、シンデレラ、ゴキブリ

以下に橋川コミュでのコメントを再録。 ############# 政治学にも法学にも素養がないが、今さら付け焼刃では無理なので、このままコメントします。 先日、宮嶋さんに二度目にお会いする前夜、何の用意もなく行くのは失礼に思われ、橋川さんの「テロリズム信仰の精神史」を読みました。読み始めた時点ですでに酒が回ってい…
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年齢差別

オリックスのオノラリーチェアマン(名誉会長)宮内義彦氏が、日経新聞系のメディアでの連載エッセイのある回で、今の世の中で最大の差別は、年齢差別ではないか?と書いていた。 オリックッスのような大企業のトップに30年以上も君臨してきた、現に今も球団オーナーである、最も差別されにくい地位にあると思える宮内さんなので、意外だった。 …
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制度を運用するのは人

リストラや退職のことを翻訳しながら思い浮かんだのが、ある友人から聞いた話である。 彼は、法学部を卒業後、一貫して外資系金融機関を渡り歩き、現在はある大学の大学院で国際金融を教える等の活動をしている。勤めた金融機関の国籍も、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスと、欧米の主要先進国をすべて網羅している。 彼によれば、欧米主要…
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カネがモノを言う

リストラ、法律用語で言えば「整理解雇」の理由の大半は、人件費の削減だろう。 誰をターゲットにするかは、コスト削減のため、日本では給料の高いほうから決まることが多いだろうが、これは、アメリカやドイツでの慣行であるレイオフ順位と、正に逆である。 誰が解雇の対象になるか、その「正当な理由」など、人件費削減という第一目的に沿うこ…
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「リストラ手続き」を書くべき理由

GRI(Global Reporting Initiative:オランダに本拠を置くNGO)は、10年余り前から発行、改訂しているサステナビリティ・レポーティング・ガイドラインにおいて、なぜ企業に「組織体の人員構成を変更する際の手続き=リストラの際に誰をターゲットするか」の記載を推奨しているのか? ここで補足すると、サステナビリ…
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初春から「下劣さ」をみるテレビかな

この正月は、主に在宅で仕事。(仕事納めの後、芋焼酎2リットルを飲みきった大晦日にやっと着手したので、当面まだ忙しい) 年末年始の定番TV番組の一つに、「ドッキリカメラ」系の特番がある。 B級お笑い芸人や、往年のスターないしアイドルでも今のテレビでは売れてない、「いじられタレント」やら「リアクション芸人」をターゲットにして…
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森繁久弥の見た地獄

中公文庫『森繁自伝』の解説で、佐藤愛子は、この本の冒頭、森繁が自動小銃を自分の背中に突きつけるソ連兵9人を従えて歩く描写を引用する。さらに、 「あなたに刃向かう意志はミジンもないという芝居を一生懸命背中で見せていることに気がついていた」 という森繁の回想の中に、佐藤愛子が「なるほど、森繁久弥の才能の根は既にこの時からあっ…
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美輪明宏の男優観

図書館から借りなかったが、美輪さんの本を取り出してめくって読んだ個所にあった。「日本でもハリウッドでも、本当に美男で実力もある俳優が大勢いるのに、主役になれない現実がある」という。 男は女以上に嫉妬深く、プロデューサーやら会社側の俳優を使う側の男たちが、美男で背が高く演技力もある俳優に嫉妬するから、彼らは役に恵まれない。逆に、そ…
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死の誘惑

読み始めた岩波明『生の暴発、死の誘惑 「生きがい」を見失うとき』(中公新書ラクレ、2010)は、精神科医による、数多い本の一冊に過ぎない。しかし、僕はここに、日本人が真剣に受け止めるべき重要な指摘と問いかけを読んだ。引用すると。 ・政府は国民が死にかけても、何もしようとしないのではないか。  実際、他の先進国と比べると、日本…
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「いやな奴」としての鴎外

山内昌之『嫉妬の世界史』(新潮新書、2004)の「第三章 熾烈なライヴァル関係」は、陸軍の軍医としても地位を極めた文豪森鴎外の、一人の人間としては好ましくない一面にスポットを当てている。 東大医学部卒業後、鴎外はドイツ留学を目指して教室に残ったのに、成績がふるわず八番だったため、文部省給費留学生になれなかった。八歳年上の同期生、…
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フライドチキン、ソ連崩壊、嫉妬

図書館から借りている本とブックオフで買った本の中から: 1 上原善広『被差別の食卓』(新潮新書、2005) まだ最初を読みかじっただけだが、「なぜフライドチキンが代表的なアメリカ黒人の食べ物=ソウルフードなのか」知ることができた。実は著者が取材で訪れた、ニューヨークのハーレムに住み、黒人男性と結婚している日本人女性には、それ…
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夢日記

最近はあまり夢を見ない(覚えていない)が、なぜか数日前に見た夢は、想起される。 周囲(知らない男性ばかり)の人たちが皆、普通の髪型である中で、自分だけがややウエーブの掛かった腰まであるロン毛。それをやや自慢に思っている…。 十代から二十代初めの頃、肩まで伸ばしたことがあり、パーマを掛けたこともあったが、腰まで伸ばしたこと…
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盲導犬、障害者への虐待

この盲導犬が何者かに刺された事件を受けて、日曜朝のフジの報道バラエティ番組が行った調査によれば、「盲導犬を利用する方100人のうち27人が、自分や盲導犬に対する攻撃や虐待、いたずら、嫌がらせを受けた経験があると回答した」という。 ――そんなに多いとは! 盲導犬 数が少ないため誤解多く飼い主が虐待疑われることも h…
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大臣からAKBまで

最近、よく一緒に仕事をするカメラマンSさんを紹介するときのキャッチーなフレーズ。 実際、彼は、長年にわたって、大臣やAKBを含めた多くの有名人を撮影してきた実績がある。 その彼に、AKBの中で印象が強いのは?と聞いたら、 「大島優子」という答えだった。 想像どおり、写真の撮られ方が抜群に上手いらしい。 …
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宅間守でも

普通の人間の一面を見せた…。 返却前の本が十数冊あるが、あまり読んでいない本が多く、今回はすべてを列挙はしない。 ある程度読み、印象に残ったものを挙げると… 1 佐木隆三『わたしが出会った殺人者たち』(新潮社、2012) 2 同『少女監禁』(青春出版社、2003) 3 田中森一『塀のウチでもソトでも しゃ…
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ママだって美味いラーメン食べたい!

先日、夜食を食べに最近できたラーメン屋に入ろうとしたら、赤ちゃん・ベビーカーとともに若いママが3人ほど出てきた。 夜のラーメン専門店では見かけないタイプの客層である。 そういえばこの店は、鶏塩白湯スープがメインで、醤油味魚介スープもあり、グリーン麺もある。置いてあるビールはバドワイザーだし、壁にTシャツが飾られたり、いわ…
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ニュースへの想像力

先日このニュースに、かわいそうに…と思いながらチェックを入れたら、マイミクのAさんが「号泣した」と書いていた。養子制度がもっと容易に活用できたら、こんなことにならなかったかも、とも。 僕は、世界でただ一人の頼りである実の父親から、こんなむごい仕打ちを受けた男の子がかわいそうでたまらなかったものの、Aさんはこの、飢餓と闇と絶望の中…
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スペイン崩壊を目撃

してしまった。 遅く帰宅したが、夜中に目が覚め、前回ワールドカップの決勝対決、スペインvsオランダを見てしまった。 現在、世界ランク1位のスペインが、まさかの5対1という衝撃的な敗北を喫した。 好調時のバランスが崩れるとガタガタになる…。 ある種の典型的な負けパターン。
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本田の不調の原因が

わかった!気がした。 記者からの質問に対して、手術や病気の憶測については否定しながらも、少年時代からの夢を実現したACミランで、「こんな成績ならサッカーをやめたほうがいい」とみずから言うくらいの惨憺たる成績。野球に例えれば、四番なのに開幕以来、打率が1割そこそこで低迷している、といった感じか。 本田自身が言うには、 …
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宗教学は日本にしかない!?

返却前の本: いつもなら日曜の夕方に返すところを、今回は今日返すことになった。最も読みたかった2冊の大著はまだ手元においておくことに。2冊とは、500頁の中沢新一の南方熊楠論『森のバロック』と、二段組で700頁もある辻邦生『背教者ユリアヌス』。 そして、返す本も、飛ばし読みか、ろくに読めていない。 1 中村元『ブッダ…
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カーテンも含めた作品?

せっかくの壁画の前に、それを隠すためのカーテンを、誰が何を考えて設置したのか? 当時の沼津市長は、その抽象壁画が嫌いだったのか。 結果論、かつ、うがち過ぎた見方かもしれないが、「ある程度の期間は隠され、いつか再発見されることを見越した、カーテン込みの作品」という、芸術の創作と鑑賞をめぐる前衛的実験だった? カ…
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午後のマック

今日(日付は昨日)の午後、なぜかアイスクリームっぽいものが食べたくなった。東京駅まで八重洲通りを歩いていた時だった。見渡した中にマクドナルドの看板が見えたので、駅とは逆に引き返し、横断歩道を渡ってマックに入った。 食事時でもないのに、二階の客席がほとんど埋まっているのは、意外というか、驚きに近かった。座っている客のほとんどは、立…
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シカと東京人

ここ数日、動物のシカのことが脳裏を離れない。 週末に初めて行った郷土資料館に展示されていた、江戸時代の屏風絵の中のシカのことである。 屏風の手前に「右から2、3枚目の下に描かれているのはシカの群れ」という解説があった。 東京23区ではあっても、江戸時代にはこの辺りは千代田城から半径数キロの江戸の街には含まれない。当時…
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