テーマ:日本

昭和天皇の戦争責任

先日買った本のうち、川村湊『戦争の谺(こだま) 軍国・皇国・神国のゆくえ』(白水社、2015年8月)を読了した。 300ページ余りのこの本のうち、冒頭2章では広島の原爆ドームが史的遺跡として保存されるようになった一方で、長崎の浦上天主堂がそうならなかった経緯や、ベストセラーや映画になった「ああ、長崎の鐘が鳴る」の原作者・永井隆医…
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ペリーと沖縄

岩波文庫の『ペリー提督日本遠征記』を電車の中などでちびちび読んでいるが、まだ上巻でかの黒船騒動=徳川幕府との交渉まで来ていない。 ペリーは途中、セントヘレナ島に寄港し、世紀の英雄ナポレオンが晩年、島流しになり幽閉された家を見て感慨を覚えたりしている。 最近読んだ箇所では、中国人クーリーを怠惰で性格が悪いと非難しているのに…
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日本の現場vsトップ

「日本は素晴らしい」「日本人ってこんなに凄いんだ」という主旨のテレビ番組が、もう何年も前から定番番組の一つとして定着している。すぐ思い浮かぶだけでも、所ジョージや爆笑問題が司会をしている番組があり、ほかにもある。 こうした傾向について、マイミクで今、中国で日本語を教えているTさんは、一時帰国の折、「いいことだ」と言っていた。 …
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NHKも変わる。下ネタもやる

巨大組織で、受信料で賄われる「皆様のNHK」なのだから、時代の変化に合わせて変わっていく。それは当然のことではあろう。 しかし、昨日たまたま途中から見た「ためしてガッテン」のテーマは、なんと「尿ハネ」! つまり「男が洋式便器の前に立って小便をするとき、便器の外に飛び出す水滴&尿滴!」だった。 ホースから出る水量、水圧、ホ…
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丸山真男vs吉本隆明

このところ自分なりに気になっていたテーマ。 政治学者の山口二郎が、 「終戦直後に丸山真男が一連の論文を書いたから、日本の戦後は始まったのだ。単に時間が経っただけでは、日本に戦後は訪れなかった」 とまで、これ以上はないほど賞賛した丸山真男。 これに対し、かつて吉本は「丸山真男論」の冒頭で、戦後民主主義の代表…
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日本書紀、古事記と中国・朝鮮

やはり返却前の神野志隆光『「日本」とは何か 国号の意味と歴史』(講談社現代新書、2005)。読んだのは前のほうだけで、今の僕は真剣に古代史を追求する態勢にない。 ただ印象的な箇所はあった。幾つか引用、抜粋すると――。 ・『日本書紀』のつくる歴史は、中国にも受け入れられてある「日本」を朝鮮に対する大国的関係にあるものとして…
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模擬「特攻裁判」

「模擬特攻裁判」 ――これは返却前の保阪正康『「特攻」と日本人』(講談社現代新書、2005)にあった、最も印象的な言葉。読みながら傍線を引きたくなったが、図書館の本なので途中から付箋を印象的な箇所に貼り始めた。「模擬特攻裁判」は付箋を貼り始める前にあった、見出しにもなっていなかった言葉なので、読了後に探して見つけた。 193…
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『近代詔勅集』

期限を過ぎた返却前の本の1冊(ろくに読んでいないが)。 村上重良編『正文訓読 近代詔勅集』(1983、新人物往来社): 明治から昭和まで3代の天皇による主要な詔勅が網羅されている。 重要なものとしては、五箇条の誓文や教育勅語、軍人勅諭、日清、日露、大東亜の各戦争の開戦の詔書や、70年前の8月15日の終戦の詔書、い…
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嘘から出た元号

週末は風邪で寝込んだ。風邪らしい風邪を引いたのは、2年ぶりくらいか。寝込んだのはいつ以来か覚えていない。 2日、木曜に本屋に注文してあった新書5冊を受け取る。 1 天皇の祭祀 2 神々の明治維新 3 靖国神社 4 三島由紀夫の二・二六事件(松本健一) 5 国家神道 4はすぐに読み終え、5を読みかけたが…
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男子サッカー日本代表に欲しいもの

いつものように辛口コメントのセルジオ越後は、フットサル日本代表のエースがこのシンガポールとの試合に出ていれば3点はゴールしていたろう、と言っていた。 相手チームが全員引いて、ゴール前にスペースがなく、縦パスが通らなくなった時の攻め方もモノにしていないと、ワールドカップ(予選)で勝てるチームにはならない。 素人の僕でも見て…
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「近代の産物」としての天皇制

知らないことだらけなのは、最近何冊か読んだ日本の天皇制についても同じ。 まだ冒頭しか読んでいない 1 村上重良『慰霊と招魂―靖国の思想―』(岩波新書、1974) から引くと: 「天皇の神社参拝は、平安時代には、熊野詣でをはじめ、畿内の有力神社に参詣した例があったが、中世以降は、ほとんど行われていなかった。幕末、孝…
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「8・15革命伝説」の皮相

直前の日記に引用した箇所のすぐ前に、以下のようにある。 (前略)ところが、米谷匡史の巧みな考証によれば、46年3月6日にGHQの指示により、新憲法の骨格が「憲法改正草案要綱」として発表されると、丸山の思想にも大きな転換がおこり、「超国家主義の論理と心理」はその日から同月22日までのあいだに執筆された。この段階で、右の憲法研究委員…
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日本詩歌史への視角

図書館から借りている高橋睦郎『私自身のための俳句入門』(新潮選書、1992): この現代詩人による俳句論には、(俳壇や歌壇、学界からの評価は不明だが)僕には俳句のみならず、古代の和歌以来の日本詩歌史に関する重要な洞察、指摘が含まれているように思われる。 (ちなみに裏表紙のカバーには、俳人の飯田龍太氏が、著者による芭蕉観の…
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少子化はSMAPが悪い

朝のバラエティ系討論番組で、松本人志が言っていた。日本の少子化は「SMAPが悪い」と。 極論だが、一理ある、と言えるかもしれない。 平均年齢が40歳強でいまだに国民的人気グループ5人組のうち、既婚で子供もいるのはキムタク1人だけ。SMAPが結婚しないと、30代前半の嵐も結婚できないし…。 他のジャニーズグループも…
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1970年前後の煩悶鬱屈

未読だった中上健次「十九歳の地図」を読んでみた。 (この表題作を含む河出文庫によれば、『文藝』1973年6月号に初出、翌74年8月に同社刊の中上健次第一作品集の表題作となった。また、1979年の同名映画化作品も戦後映画史上に名を残す作品として気になっているが、未見) 主人公は地方から上京し、予備校に籍を置き、新聞配達をし…
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『日本宗教史』

返却前の本の1冊(末木文美士;岩波新書、2006)。 この並の厚さの新書にしては大きなテーマを扱う、意欲的な本は、丸山真男の「古層論」がすでに否定されているという認識から始まる。「有史以来変わらない発想法という前提はあまりに非現実的」だと。 そこで著者は、「<古層>は歴史的に形成される」と見て、その形成と「発…
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負の世界遺産

大西洋をまたぐ黒人奴隷貿易の中心港でもあったリバプールや、かの絶滅収容所・アウシュビッツがすでに世界遺産であることを考えると、韓国の言い分はイチャモンとしても通らないように思える。 だが問題は、加害側の日本人が負の側面を知らない、意識しないことか。 世界文化遺産、韓国は登録反対 http://news.mixi.…
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関ヶ原の合戦

3日、両国の江戸東京博物館で「大関ヶ原展」(徳川家康没後400年記念)を見てきた。 戦国時代については詳しくない(人気がありすぎるので天邪鬼している面もある)ので、へぇーと思ったのが、この日本史上最も有名な合戦は「豊臣vs徳川の戦いではなかった!」こと。 秀吉の死去が1598年。1600年の関ヶ原合戦は、共に豊臣家の家臣…
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ナチスの手口

という言葉が浮かんだ。 「ナチスの手口を見習ってはどうか?」とは、以前、麻生副総理が発した有名な言葉。それを今、安倍首相は実践しているのか?と。 TVで元政治家の田中秀征氏が、安倍首相の対米追従、低下する米軍事力の補完に向けた集団的自衛権行使(自衛隊の海外派兵につながる)のための安保法制整備への動きを批判した。 …
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放蕩息子の世代

やはりmixiの「つぶやき」とコメントの続きをここに。 ************* 2年前だったか、GW前半に柄谷の『世界史の構造』は一気に読んだが、後半に北一輝の『国体論及び純正社会主義』はすぐに挫折。明治時代日本の国家・社会・法律・政治と文語文体。その古めかしさの中に入っていくには、学者的な情熱が要る パトリ …
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戦前との断絶

mixi「つぶやき」の続きを書くことにした。 3つのつぶやきは以下の通り。 ************* 以前から持っていた『パル判決書 上』(講談社学術文庫)の正文を読みかけたが、すぐに挫折。「侵略戦争の定義」の箇所さえ読了できず。学者的、義務的情熱がないと、とても読めそうにない。読書の楽しみ的なものはないので。 …
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細雪、ミナミゾウアザラシ

今更ながら、谷崎潤一郎の『細雪』を読了。 読むきっかけは、NHKが定時ニュースやクローズアップ現代で谷崎を取り上げていたこと。 1983年制作の映画化作品は見た覚えがあるが、なぜか三女・雪子役の吉永小百合の印象が薄い。(雪子はストーリーの中心に位置するのに、岸恵子、佐久間良子、古手川祐子という他の3人の姉妹役のほうが印象…
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2つの神道と天皇制

トーマス・カスーリス著『神道』(ちくま学芸文庫、2014)を読んだ。 著者は、カバーの紹介文によれば「アメリカにおける日本宗教思想史研究の第一人者」とのこと。もちろん原著は英文で、想定された読者は、日本のことをよく知らないアメリカ人大学生。 でも、馬鹿にしてはいけない。僕はこの本を読んだことで、以前よりも神道のことがわか…
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昨日、昭和記念公園の桜を

見てきた。 都心と違って、まだ満開だった(木によっては散り初め)。 午後も深まって立川に着いたので、入園料不要の外縁部も含めて滞在時間2時間弱だったが。JR立川駅から歩いて行ける立地。完全な曇天だったが、雨が降らず、風もなかっただけましだった。 遠景から俯瞰的に見たり、鼻を突きつけて匂いを嗅いだり、休憩所のテラス…
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落花、時の移ろい…

六義園(りくぎえん)に行ってみた。ライトアップされた桜を見に。 初めてではないはずだが、道順など忘れていた。JR駒込駅から数分歩き門に入ると、近くに有名な枝垂桜(しだれざくら)があり、大勢の花見客で賑わっていた。(後になって、こちらが正門だと分かった) 帰りに通りかかった駅に近いほうの門に、「落花」という開花状況を示すプ…
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米と肉、その他

返却前の本: 1 原田信男『歴史のなかの米と肉 食物と天皇・差別』(平凡社ライブラリー、2005。最初は同社から選書として1993年刊) 2 『たべもの起源事典』(東京堂、2003) 1は、仏教の教えの影響で、日本人が千年以上も自らに(基本的には)肉食を禁じてきたという常識を超えて、そこに「天皇制と差別」という軸を導…
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「健康」という病?

テレビで健康・医療に関する情報・バラエティ番組が花盛りだと気づいて浮かんだのが、「健康という病」という言葉。 最近、帰宅が早くなって、今さら気づいた。 土日や再放送を流している早朝だけではなかったのだ。 テレビは平日夜ゴールデンの時間帯で健康情報番組を盛んにやっている。 おなじみのダイエットや生活習慣病、がんに加…
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『農協との「30年戦争」』

という新書を読了(岡本重明著、文春新書、2010)。 著者は1961年生まれ、愛知県内の普通科高校卒業後、父の急逝で祖父を継いで就農、1993年に農業生産法人・有限会社新鮮組を創業。2001年には農協から脱会し、企業としての農業に取り組んでいる。 この本の内容を一言で言えば、巨大組織・農協の「悪しき官僚制」ぶりであり、著…
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けり子とかも子の対談

最近読んだ本から: 1 円地文子・白洲正子『古典夜話 かも子とけり子の対談集』(新潮文庫、2013。元は1975年に平凡社から) 2 清水美和『中国はなぜ「反日」になったか』(文春新書、2003) 3 竹内正浩『日本の珍地名』(同上、2009) 1の小説家・円地文子は1905~1986年、エッセイスト・白洲正子は…
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松本健一と斎藤隆夫

マクロな状況(イスラム国による後藤健二さん殺害)にもかかわらず、時局とは無関係な返却前の本について書いておく。 松本健一『評伝 斎藤隆夫 孤高のパトリオット』(岩波現代文庫、2007。元は2002年の東洋経済)は、日本近代の政治史、政治思想史において重要な本だろう(政治史には素人だが)。 斎藤隆夫(1870―1949)は…
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