「日本のアジア主義」

松本健一『竹内好「日本のアジア主義」精読』(岩波現代文庫、2000)を読んだ(ただし、竹内の原文は再読せず、松本氏の解説部分のみ)。 いつもなら印象的な箇所を抜粋、引用するところだが、内容を見通しやすくするため、記号化、図式化してみる。 ************* ・竹内好が1963年に書いたこの論文を現在評価す…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

蜷川ロミオ&ジュリエット

蜷川マクベスのチケットが「まだ間に合うかも」とサイトを見ると、今まさに上演中。だが価格が少なくとも1万数千円から2万円!なので、早々に断念。 ふだんほとんど演劇など見ないから相場感が分からないが、こんなものなのだろうか。 あらためて調べてないが、劇団四季などでも1万くらいはしそうだから、かの「蜷川マクベス」再演となると妥当な…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

安保関連法案成立

政治嫌いを自認する僕は、安倍内閣の「解釈改憲」や今回可決された、自衛隊の同盟国支援のための海外派兵を可能にする安保関連法案について、ほとんど書いてこなかった。 第2期安倍政権成立時に、「あんな奴がまた総理になるのか」と失望したものの、かつて例のない解釈改憲や安保法案の上程・審議のプロセスが報道され、ほとんどの憲法学者が法案を違憲…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ソフトモヒカン?

かと思ったら、ウィキペディアによれば、一時期D・ベッカムがしていたような、頭頂部の中央を前後にもっと長く、鬣(たてがみ)のようにしている髪型を言うらしい。 タイトルは、地下鉄の駅構内で、最近よくテレビ、特に報道ステーションで見る顔が表紙になった『TOKYO人権』という無料の冊子の人物の髪型について思い浮かんだ言葉。 その…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

超法規的措置

直前の日記「昭和天皇の戦争責任」をめぐるコメントを読んでいるうちに思い出したのが、「CIAの入試問題」。以前、mixiやブログに書いたこともあるが、あらためて触れたくなった。 20数年前のニューヨーク在住時、マンハッタン・ミッドタウンの本屋の受験参考書の棚で、ToeflやSATの参考書に混じって、CIAの過去問を1冊にまとめた傾…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

昭和天皇の戦争責任

先日買った本のうち、川村湊『戦争の谺(こだま) 軍国・皇国・神国のゆくえ』(白水社、2015年8月)を読了した。 300ページ余りのこの本のうち、冒頭2章では広島の原爆ドームが史的遺跡として保存されるようになった一方で、長崎の浦上天主堂がそうならなかった経緯や、ベストセラーや映画になった「ああ、長崎の鐘が鳴る」の原作者・永井隆医…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

ペリーと沖縄

岩波文庫の『ペリー提督日本遠征記』を電車の中などでちびちび読んでいるが、まだ上巻でかの黒船騒動=徳川幕府との交渉まで来ていない。 ペリーは途中、セントヘレナ島に寄港し、世紀の英雄ナポレオンが晩年、島流しになり幽閉された家を見て感慨を覚えたりしている。 最近読んだ箇所では、中国人クーリーを怠惰で性格が悪いと非難しているのに…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

かすかな喪失感

朝、ホームに下りてすぐ電車に飛び乗り、勤務地の方向とは全く別の行き先の電車に乗ってしまったことが2、3度あった。幾つか駅を過ぎてから気づき、引き返して乗りなおした。2つの路線の列車が乗り入れているので、行き先の表示を見て確認しないといけない。それをしなかったのだ。 そんなとき、表示を見なくても「あの子」と同じ列車に乗ればよかった…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

日本の現場vsトップ

「日本は素晴らしい」「日本人ってこんなに凄いんだ」という主旨のテレビ番組が、もう何年も前から定番番組の一つとして定着している。すぐ思い浮かぶだけでも、所ジョージや爆笑問題が司会をしている番組があり、ほかにもある。 こうした傾向について、マイミクで今、中国で日本語を教えているTさんは、一時帰国の折、「いいことだ」と言っていた。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

NHKも変わる。下ネタもやる

巨大組織で、受信料で賄われる「皆様のNHK」なのだから、時代の変化に合わせて変わっていく。それは当然のことではあろう。 しかし、昨日たまたま途中から見た「ためしてガッテン」のテーマは、なんと「尿ハネ」! つまり「男が洋式便器の前に立って小便をするとき、便器の外に飛び出す水滴&尿滴!」だった。 ホースから出る水量、水圧、ホ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

戦後70年の今日9月3日といえば

中国の軍事パレードが大ニュースだが、実は、フィリピンでも日本軍が正式に降伏文書に調印したのが70年前の9月3日だった。だからフィリピンでは対日戦勝利の記念日だ。 前日の1945年9月2日、ルソン島北部で「マレーの虎」こと、山下奉文の率いる日本軍が投降。翌3日、降伏文書に調印したというのが、フィリピンでの第2次世界大戦終結の歴史的…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

丸山真男vs吉本隆明 2

『丸山真男と吉本隆明―回想風思想論―』: 著者の柳澤勝夫氏は1942年生まれの元高校教師。本屋の棚でこの本を見るまで知らなかった。 この本のうち、タイトルに採られた巻頭から170頁余の思想論を読み、両者への批判も含めて納得するところが多かった(学者や評論家による書評や批判・コメントなどは一つも読んでないが)。 この論…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

丸山真男vs吉本隆明

このところ自分なりに気になっていたテーマ。 政治学者の山口二郎が、 「終戦直後に丸山真男が一連の論文を書いたから、日本の戦後は始まったのだ。単に時間が経っただけでは、日本に戦後は訪れなかった」 とまで、これ以上はないほど賞賛した丸山真男。 これに対し、かつて吉本は「丸山真男論」の冒頭で、戦後民主主義の代表…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

クンデラからペリーに移行

した、と言っても、かばんの中に入れていた文庫本が入れ代わっただけ。 それも、ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』(集英社文庫)はまだ初めのあたりしか読んでいなかった。 そもそも、読もうという動機が偏っていた。「プラハの春20周年」だから1988年のある日、ニューヨーク在住中にイベントに出掛けたのだった。内容はほぼ覚…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

対日戦勝記念日のキス

英文のニュースサイトを見ていたら遭遇したのが、米ニューヨークのタイムズスクエアで、1945年8月14日(日本時間8月15日)に撮られた有名な写真をカップルたちが再現する対日戦勝記念日のイベントのニュースがあった。 大手通信社APが世界中の新聞やニュースサイトに配信した記事と写真である。 元の写真には絵葉書か何かで見覚えが…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

日本書紀、古事記と中国・朝鮮

やはり返却前の神野志隆光『「日本」とは何か 国号の意味と歴史』(講談社現代新書、2005)。読んだのは前のほうだけで、今の僕は真剣に古代史を追求する態勢にない。 ただ印象的な箇所はあった。幾つか引用、抜粋すると――。 ・『日本書紀』のつくる歴史は、中国にも受け入れられてある「日本」を朝鮮に対する大国的関係にあるものとして…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

模擬「特攻裁判」

「模擬特攻裁判」 ――これは返却前の保阪正康『「特攻」と日本人』(講談社現代新書、2005)にあった、最も印象的な言葉。読みながら傍線を引きたくなったが、図書館の本なので途中から付箋を印象的な箇所に貼り始めた。「模擬特攻裁判」は付箋を貼り始める前にあった、見出しにもなっていなかった言葉なので、読了後に探して見つけた。 193…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

制作、感動、複製、メディア

人は夕日や月や雪景色などの自然を見て感動することがある。 石川啄木みたいに、「雲は天才である」と言ったりもする。人間とは無関係に存在している自然物に、人は勝手に感動してしまう。そして啄木のように、不遜にも、大自然を人間の「制作物」である芸術作品になぞらえて言うなど、逆転した発想をしてしまうことがある。 小林秀雄は「モオツ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

芸術、複製、感動、アウラ

クリムトの画集をめくり、惹かれる絵に見入っているうち、ほとんど泣きそうになる瞬間が何度かあった。芸術作品による感動。絵を見ていて泣きそうになった経験は、ほとんど記憶にない。 その後、グスタフ・クリムト(1862~1918)その人や作品の解説文の大半を読み、さらにめくっていると、ようやくあらためて気になるのが、作品の脇や下に小さな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

サティとクリムト

昨日、『クリムト作品集』(東京美術)を買った。 画集などほとんど買わなかったが、今回のきっかけは先日、「エリック・サティとその時代展」を見に行き、ショップでクリムトの絵葉書5枚(「接吻」「ダナエ」「ユーディット」など)を買ったこと。なぜかその時はクリムトの作品に惹かれた。 ショップでは、写真家マン・レイが「目を持った唯一…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more