池田勇人って

図書館から借りている本の1つが『沢木耕太郎ノンフィクションVII 1960』。 後半に収載された「テロルの決算」は既読だが、前半の「危機の宰相」については知らなかった。池田勇人は、60年安保反対運動が高揚し岸信介が退陣した後の1960年7月から東京オリンピックの翌月、1964年11月まで首相を務めた。日本の高度成長期を代表する政…
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「マッサン」と軍需

昨日の朝から午後にかけての総集編本体と、今日はスピンオフと、去年のNHK朝ドラ「マッサン」総集編の大半を見てしまった(本放送では、勤務時間帯の都合で後半はほとんど見なかった)。 この「マッサン」には主人公のモデルとなったマッサンこと竹鶴政孝の関係で、今のサントリーやニッカの社史に関わる内容が出てくる。その一端として「へー、なるほど…
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渡辺京二の網野善彦批判

読みかけの渡辺京二『アーリイモダンの夢』(弦書房、2008)に日本史学者・網野善彦への批判がある(2002年発表「徳川期理解の前提」中の一節)。引いてみると、 <戦後の左翼史学は散々馬鹿の限りを尽して来たのだから、彼らの最近の言説になし崩し的な方向修正の気分が出て来ているのは当然の成りゆきといっていい。しかし、現代フランス思想や…
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女子アナ・益田由美が定年退職していた!

23日の午後、たまたま途中から見たのが、「フジテレビの女子アナとして初めて定年まで勤め上げた益田由美をたたえる」番組だった。 何より、まずもってあの益田由美が満60歳を過ぎていた!ことに驚いた。僕は特に彼女のファンだったわけではないが、脳裏に焼きついているのは20代でピチピチだった頃の姿なのだから。 アナウンサーの癖にし…
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司馬遼太郎のデタラメを愛した日本人

読みかけの渡辺京二『幻影の明治』の中に司馬遼太郎批判の文がある(2010年4月号『情況』「坂の上の雲」特集収載)。 引いてみると、 <「明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。産業といえば農業しかなく、人材といえば三百年の読書階級であった旧氏族しかいなかった」。不思議な文章、奇天烈な認識というほかはない。(中略)ポルト…
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85歳つながり

野坂昭如:先日訃報が流れたが、1930(昭和5)年生まれの85歳だった。 渡辺京二:今、気になっていて、氏の著作のうち本屋の棚にあった何冊かを買って読んでいる(うち『民衆という幻像』と『近代の呪い』は読了)。熊本在住。 小田島雄志:蜷川幸雄の本に出てきた。シェイクスピア戯曲の日本語訳のうち、蜷川氏は今は小田島訳でなく松岡和子…
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思想学、俳優、演出家

返却前の本の一部: 全て飛ばし読みだが…。 1 田中浩編『思想学の現在と未来 現代世界――その思想と歴史①』(未来社、2009) 2 仲代達也『遺し書き』(主婦と生活社、2001) 3 大滝秀治『長生きは三百文の得』(集英社、2013) 4 『蜷川幸雄・闘う劇場』(NHK、1999) 1は唯一、堅いアカデミックな本。…
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外食する低所得層は…

外食する低所得層と、これに対応する外食産業は切り捨てられてしまった。 20数年前、米ニューヨークで4年過ごした経験を思い出した。 日本ではそのイメージはないが、アメリカないしニューヨークでは、マクドナルドは明らかに「低所得層向け」だった。 テレビCMに出ているレジの女の子は白人モデルだが、マンハッタンのマックでは全て…
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それぞれの野坂昭如像

というようなことを、産経新聞部長の記事を見て思った。 この部長は僕より11歳年下。 僕自身は野坂昭如氏の作品でまともに読んだのは、小説家デビュー作「エロ事師たち」が文庫になって読んだ高校生の時くらいかもしれない。(この「如」という字は、PCの辞書機能のおかげですんなり出てきたが、自分で書いたことはなかったかも)。 「…
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渡辺京二より藤原新也を先にやれ

「渡辺京二より藤原新也を優先すべきではないか、僕は」 前回の日記を書いた後、この思いが高まった。 渡辺氏の著作の世界をもっと知りたいと思うようになったきっかけは、人々の従来の江戸時代に対するイメージを新たにした『逝きし世の面影』だが、これは当然ながら、書物、中でも幕末から明治にかけて日本を訪れた欧米人が残した「文章」や「…
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渡辺京二の世界へ

いま僕が気になっているのが、渡辺京二(85歳)がある種のまなざしをもって描いた日本の過去の世界。 昨日、本屋の棚にあった『逝きし世の面影』『江戸という幻景』『幻影の明治』を買った。このうち『逝きし…』は図書館から借りて既読であり、渡辺氏に惹かれるようになったきっかけの一つ。 比較的最近読んだ『北一輝』はいいと思ったが、昔…
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原節子と亡き母

訃報が流れて数日が経つ。 恐らく小学生の頃、亡き母に連れられて映画館で見た幾つかの映画に引退の数年前の原節子が出ていた気がするが、記憶は鮮明でない。 僕が実際に原節子が出ている映画を見たといえるのは、女優引退後、過去の名作として『青い山脈』(1949)や『東京物語』(1953)などを見た1970年代(ないし80年代までだ…
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山本七平の陸軍体験

最近、電車内などでちびちび読んだのが山本七平の陸軍体験をめぐる2つの本、『一下級士官の見た帝国陸軍』と『私の中の日本軍』上・下(共に文春文庫。原著は前者が1976年、後者が1975年の刊)の計3冊だが、詳しく引用したりコメントしたりする気にはならず。 その理由は、40年余り前に執筆され掲載されていたのが雑誌の連載で、連載時の戦時…
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『日米戦争と戦後日本』

最近読んだ本の備忘メモ: 著者の五百旗頭 真(いおきべ・まこと)氏は政治外交史が専門の学者で、神戸大学教授などを経て防衛大学校長を務めたが、この本(講談社学術文庫、2005年。元は大坂書籍から1989年)には特に右派というようなものは感じなかった。 アメリカ政府は日本との開戦から半年!で早くも、日本の「戦後処理」に着手した(…
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62歳の死

北の湖は同年のニッパチ(昭和28年)生まれで最初の有名人だった。その後も同年生まれから彼を超えるヒーロー(アンチヒーロー?)は出なかっただけに、その急死にはひときわ大きなインパクトがあったが、『ピンピン、コロリ。』という本で次のような箇所に出くわした。 「2009年10月、音楽家の加藤和彦さんが自殺したというニュースが流れました…
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死への覚悟

返却前の本の1冊: 帯津良一『ピンピン、コロリ。 気持ちよく生き愉しい死に方をするために』(青志社、2010) 著者は1936年生まれ。東大医学部卒の医師・病院経営者で著書多数だが、西洋医学に東洋医学や代替療法を含むホリスティック医学の確立を目指す、ということは、現代医学界のメインストリームではない、ということだろう。 …
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ジブリと柳田國男

先日、横浜(神奈川近代文学館)でやっている「生誕140年 柳田國男展」に行った。そこでスタジオジブリの鈴木プロデューサーを見かけた(話しかけなかったが)。宮崎駿は見かけなかったが、すでに来たか、これからか。 宮崎駿が民俗学や人類学に多くのものを負っていることは間違いないだろう。「遠野物語」の幻想譚にも親近感を覚えたか。 …
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「喪失」としての高度成長

未読のものも含め図書館から借りている本の1冊が藤原新也『日本浄土』(東京書籍、2008)。読んだのはごく一部のみだが。 この本も含めて多くの著作に含まれるさまざまなテーマのうち、藤原新也という表現者が運命的に抱え、僕自身共感するのが、「喪失」としての高度経済成長ということである。これは同時代を生きた日本人なら程度の差はあれ味わっ…
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ナベツネの靖国、東条観

『靖国戦後秘史 A級戦犯を合祀した男』の巻末にナベツネこと、読売新聞グループ本社会長・主筆、渡辺恒雄の『文藝春秋』2014年9月号への寄稿文の主要部分が掲載されている。読売新聞も『文藝春秋』もほとんど読まないので、僕にはナベツネの靖国や東条英機に対する考えが新鮮だった。ポイントを抜粋すると――。 ・ 「A級戦犯」が分祀されない限…
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A級戦犯を合祀した男

毎日新聞「靖国」取材班『靖国戦後秘史 A級戦犯を合祀した男』(角川ソフィア文庫、2015;単行本は2007年刊)を読んだ。 表題に掲げたのはこの本の副題。そこに見られるように、「靖国」という問題へのアプローチとして、政治的・外交的・思想的な面からよりも、むしろ「A級戦犯の合祀」という核心的問題に迫る際に、これをほぼ「独断」で行っ…
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