中央フリーウェイ

深夜に帰宅し、NHKをつけていると、今井美樹がカバーして歌っている「中央フリーウェイ」が聞こえてきた。♪中央フリーウェ~イと、さびの部分を今井美樹が歌うと、妙に甘ったるい声で、僕には少し気持ち悪かった。

そして、この曲の題は「和製英語の傑作では」と思った。
有料の高速道路「中央自動車道」のことを「フリーウェイ」と名づけてしまうことで、東京の西の郊外の風景が、一瞬にして、どこかよその国のように聞こえてしまう。

ウィキペディアによると、この曲は1976年11月20日にリリースされた、荒井由実でデビューしたユーミン4枚目のアルバムに収録された曲という。彼女は僕と同学年のスーパースター。そして、リリースの日は、(正確には覚えていないが)同郷で1学年下だった友人が自殺した日と近いと思う。享年22歳。誕生日前のユーミンも同い年だったわけである。同じ時代に生きても、いろんな青春があった…。

以前、やはりNHKの番組で、姜尚中が若い頃を振り返って、何の疑いもなく消費社会の豊かさを謳歌している若者たちを見ていた1980年代は、ずっと苦々しい思いをして過ごした、というようなことを語っていた。そして、その時代の雰囲気を象徴していたのが「中央フリーウェイ」に代表されるユーミンの曲だった、と。

いや、この曲を含め彼女の作詞やミュージシャンとしての活動は、上記アルバムのリリース日からもわかるように、そして同時代に聞いた荒井由実だった頃のヒット曲「ルージュの伝言」(この「ルージュ」も一種の和製英語)など1970年代からである。デビューアルバム『ひこうき雲』のリリースが1973年11月。連合赤軍、あさま山荘、赤軍派によるテルアビブ空港乱射事件などに続いて、キャンパスでの内ゲバの時代。その時代にもいろいろな青春があり、いわばユーミン的な世界が多くの若者の支持を得ていった、といえるだろう。

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