「先史時代」の消滅

これも歴史を感じる地名ではないかと、大阪南部に住む方から「貝塚」について指摘された。確かに「貝塚」駅は、岸和田から和歌山方面へ2駅先(「蛸地蔵」の隣)である。でも「貝塚」なるものは歴史というより、「歴史以前」の縄文時代とか新旧石器時代にさかのぼる…。(東京オリンピック前後、「東洋の魔女」を輩出した「ニチボウ貝塚」(だったか)も懐かしい――年がばれますが…)

「歴史以前」ということで思い出したのが、1~2週間前だったか、ある考古学者が朝日新聞紙上で、「小学校の教科書から縄文や石器時代についての記述が消えてしまった」ことを憂えていた記事である。日本にも先史時代が存在したことは、科学的検証を経た、証拠も豊富にある真実なのに、小学生になぜ教えなくなってしまったのか!という嘆きであり、危惧である。

これは、「稲作文化の弥生時代以降が真の、日本らしい日本」であって、「縄文や旧石器の時代は(日本らしい)日本ではない」というイデオロギーの影響を受けた偏向のようにも思える。――すでに教育現場のこんなところにまで、日本の右傾化が浸透してきた、と言えるかもしれない。



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