渡辺京二の世界へ

いま僕が気になっているのが、渡辺京二(85歳)がある種のまなざしをもって描いた日本の過去の世界。

昨日、本屋の棚にあった『逝きし世の面影』『江戸という幻景』『幻影の明治』を買った。このうち『逝きし…』は図書館から借りて既読であり、渡辺氏に惹かれるようになったきっかけの一つ。

比較的最近読んだ『北一輝』はいいと思ったが、昔『神風連とその時代』を読んだ時は十分に理解できたとはいえない。渡辺氏は、幕末から明治にかけて外国人が書いた当時の日本の庶民の姿に光を当て、それまで「古臭い(死んだ)過去」とするのが主流だった江戸時代を、今は亡き「失われた文明」として、新たな視線で浮かび上がらせた。これを描いた渡辺氏の世界観とその由来を知りたいのだ。

同氏の略歴はというと、1930(昭和5)年の京都生まれ。47年まで7年間を満洲の大連で過ごす。48年、日本共産党に入党するが、49年に結核発症、53年まで療養所で過ごす。56年ハンガリー動乱を機に離党。…

長い人生の中でさまざまな曲折を経て、考えることも変遷を経るのは当然だろう。
今ちびちび読んでいるのが渡辺京二コレクション2『民衆という幻影』。その中に、渡辺氏が直接会った人物で格別に凄いと思った二人が吉本隆明と谷川雁、という箇所があった。

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