常識・定説とベストセラー

『「坂の上の雲」に隠された歴史の真実 明治と昭和の虚像と実像』(主婦の友社、2004年)をめくっていると…。

著者は1953年生まれの福井雄三・大阪青山短期大学助教授。
同書によると、

1 日露戦争の旅順攻防戦における乃木大将:戦史上、多くの将兵の命を犠牲にした、指揮官としての無能さがいわれ、司馬遼太郎の「坂の上の雲」はそれを大ベストセラーとして喧伝したが、これは誤りであるという。乃木の戦法はオーソドックスなもので、後の第一次大戦では同じ戦法ではるかに多大な犠牲者が出ているという。

2 ノモンハン事件:司馬遼太郎が書こうとして書けず、後に半藤一利が本を出したこの事件は、日本の大敗のように言われているが、実はソ連側の大敗だったことが、ソ連崩壊後に公開された資料から判明したという。やはり空前のベストセラーだった五味川純平『人間の条件』などでこの定説は流布したが。

これらについては、上記の司馬氏や五味川氏のベストセラー小説以前から言われていたことと、小説作品そのものとの相互関係がどうなのか?そして、両氏の知名度、影響力と比べてはるかに小さい福井氏の説の真偽やいかに?

気になるのは、「ソ連崩壊後に公開された資料から」ということ。以前書いた『ユーラシアの東西』という本でも言われていた。

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