マイクロソフトと日本政府の文化政策

取引先の印刷会社から、Windows Vista日本語版が印刷やグラフィックデザイン業界に与える混乱、問題を知らせる文書をもらった。

それによると、Vistaでは過去何十年か使われていた新字体を正字体(旧字体)に戻してしまったらしい(例えば「逢」「僅」「溢」「鰯」「噌」など)。ただし、その範囲は、常用漢字外のようだ(常用漢字まで旧字体に戻してしまったら、日本社会は大混乱に陥る!) 今回のはそうではなく、いわゆる「拡張新字体」――常用漢字からの類推で、出版・印刷などの業界が数十年前に法的根拠もないのに勝手に作り、現在も使われている字体――の一部のようである。

2000年に国語審議会が出した「これは望ましくない。正字体に戻すべきだ」という答申が出た後も動きがない状況に対し、マイクロソフトの日本法人が「では私どもが率先してやりましょう」と買って出たのだという。

まずは常用漢字外から始まり、やがては「常用漢字も旧字体に戻そう」、なんて動きが起こらないとも限らない――というのは、個人的な懸念である。

この記事へのコメント

2007年02月27日 17:01
安岡様
ご指摘有難うございます。その文書が手元になく、見ないまま書いた誤りは修正しました。

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